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ドラマーはじめの一歩

2003-5 , 2017-3-30更新

§ ▼ドラマーはじめの一歩機材購入について

まず何から始めたらよいか迷っている方のために私の考える一例をコラムにしてみました。
ドラムは自分のセットなど持っていなくとも気軽に始められるパートです。音楽を始めるにあたってまず楽器の購入を考える方は多いですが、ことドラムに関しては最初から楽器を無理に購入する必要はないと私は考えます。なにより日本の住宅事情では自宅で楽器を鳴らすことは不可能でしょう。

管や弦楽器に比べドラムの奏法は「叩く」(正確には「弾く」ですが)という非常に単純で原始的なものなので、究極にはジュースの空き缶や竹の切れ端なんかを叩いて良い音を出す技術と同じです。ドラムセットの中だけをとっても硬いシンバルから柔らかいヘッド部分まで種類は様々ですから、練習用ゴムパッドをいい音で鳴らすためのチャレンジでさえ十分上達につながると思います。

よく練習用ゴムパッドは手首を痛めるといわれますが、それは単にゴム板を演奏する技術が未熟なだけのような気がします。生でもパッドでも、とにかくなんでもうまく鳴らせるように頑張ってみるのがいいのではないでしょうか。私の自宅練習は現在でも練習パッドか膝打ちが主です。


■ ドラマーはじめの一歩

● 音楽をやっている友人知人を探す

やはりきっかけとなる知人の協力があれば色々と有利になると思います。別に一人でもドラムは始められますが、たとえばいきなりドラムセットの前に座らされても全くの未経験者の方は精神的にも躊躇するでしょう。レンタルスタジオの使い方からして最初は闇の中の筈です。最もベストなのは師匠とするべき先生を確保することですが、通常はスクールに入るなどのお金が掛かってしまいます。さしあたっては信頼のおける音楽系の知り合いや友人で十分だと思います。

● スティックとチューニングキー購入

最初の買い物としては、「スティック、\1,000ぐらい」と「チューニングキー、\150ぐらい」のふたつでいいと思います。ドラマーの知人なりに相談できれば、有力なアドバイスをもらえるでしょう。その友人を通じて楽器店の店員さんと知り合いになれるかも知れません。スティックのモデルは木製のノーマルであれば何でも良いのですが迷ったらPaerl社の110Hでも買っておきましょう。もっとも平凡で且つ優れたモデルです。

● 練習スタジオに行き生ドラムの音を実際に体験する

本格的な練習に入る前に実際の楽器の音を聞いておくことが必要だと思います。アマチュア向け練習スタジオには通常ドラムセットが常設されているので、これに実際に触ってみるのが良いでしょう。スタジオは時間\2,500前後の時間貸しシステムですが、大概は個人練習とか当日予約とかの割引システムがあります。スタジオに電話して料金その他割引システムを問い合わせてみましょう。ここでも音楽関係の知人がいれば使い勝手の良い近隣のスタジオなんかを教えてくれるでしょう。

段取りが決まればあとはスティックとチューニングキーを持って友人とともに予約した時間に行くだけです。とりあえず下準備などはいりません。ここで友人がドラマーであれば演奏してもらえるのでベストですが、そうでなくてもあなたのわからないことをいろいろ教えてくれることでしょう。この時点で演奏がまったくできなくとも当然問題はありません。まがりなりにも叩いて出る音の感触を掴めれば十分です。生ドラムの感触や各パーツの音がどんなものであるかを把握しておきましょう。

● メトロノームと練習台購入

まずメトロノームを購入しましょう。電子式でヘッドホンでも聴けるタイプです。値段は\5,000前後であると思います。もうひとつは練習台です。できれば本物のスネアが1台欲しいですが、買ったところで鳴らせる場所がありません。練習台は直径25cmぐらいのゴム製パッド1枚にスタンドのついた最もシンプルなもので十分でしょう。これも\5,000前後だと思います。逆に最初からドラムセット型の豪華な練習パッドやエレドラは疑問です。パーツ移動の練習をする前に正しいスティックショットを習得しましょう。

完全初心者にとって手足をバラバラ(本当はバラバラではないのですが)に動かしていることは凄そうに思えますが、四肢を駆使することはじつはそれほど困難ではありません。どんなに頑張ったところで使えるのはどうせ4つしかありません。重要なのは良い音を出すための技術の方で、手で習得できればその後は完成したものを足に移植する感覚で望めば良いと思います。

● 個人練習に入る

練習計画として

  • 【本格的な個人練習は最低でも週1〜2回練習スタジオで生ドラムを使って行う。】
  • 【自宅でパッドでの練習はスタジオに入る時の予行演習と考える。】

といったところから始めてみると良いでしょう。個人練のスタジオ料金だけは惜しまず投入したい部分です。フレーズ練習以外にもセッティングやチューニングの練習にも利用できます。

据置器材取り扱いの心得

チューニングなどで自分所有でない人様の楽器を大幅に弄るときには必ず了解を得ましょう。さらに元あった状態への現状復帰は基本中の基本です。一般のリハスタなどに限っては一応弄られることを前提で営業してはいますが、それでもあくまで「チューニングが解っている人に対しての信用で」というスタンスです。私も若い頃チューニング研究でよくスタジオ入りしましたがまずは自分所有のスネアを持ち込んである程度の技術を磨く作業が最初です。常設セットをヘビーに弄るのは技術が上達してからにしましょう。ごく初期の頃は先輩ドラマーの練習にお供して詳細を盗ませて頂いたりもしました。また、設置の機材などについて不明な点はスタジオのスタッフに訊いて勉強しましょう。

練習の具体例ですが、まずはメトロノームにピッタリあわせて4分音符や8分音符をただひたすら続けるだけで良いでしょう。テンポ遅から速までまんべんなく。アタマにアクセントをつける、ひたすらピアニシモだけ、フォルテシモだけ、とか、左右交互打ち、右手だけ、...などアイデア次第です。教則本やビデオを参考にしてももちろん良いですが、ごく最初のうちは上記のやり方で行うのとそれほど大差はありません。最初から金などかけなくとも十分うまくなれるはずです。ただ金銭的余裕があればいろいろ利用するのは良いことで、特に一流のライブなどは足を運んで目の前でプレイを体験することをお薦めします。教則本や教則ビデオはやや慣れてきた頃に強力なアイテムとなります。

最初の目標 (じつは永遠の目標でもある)はこのタタタタ…だけで踊り出せるようなビート感を生むことです。スタジオではスネアを使うだけで構いません。ふつうはそこそこと思えるまでに2〜3年はかかると思われますが努力次第です。鏡でのフォームチェック、録音も効果的です。メトロノームは可能な限り使用し、スタジオではスピーカやアンプからクリック音を出すこともしてみます。メトロノームとのセッションがタイム感の習得だけでなく、将来バンド演奏でのアンサンブル感覚を養うのに助けになる筈です。

手のショットの感覚に慣れてきたらスタジオでは右足で手と同じことをやってみると良いでしょう。手もスネアだけからさまざまな他パーツに変えてみて感触を掴みましょう。このあたりからエイトビートなどを試してみても良いかも知れません。またバンド結成とはいかなくても、先達の友人達と話をつけてセッションがてらジャムってみることです。単純基礎練だけでは息が詰まるでしょうからたまにはお遊びでスタジオに入りましょう。そうしてジャムってみるとまずは自分の下手さに凹むと思います。基礎の重要性を身をもって思い知ることになり、上達への原動力が生まれます。

ドラム依頼の声が掛かり、曲そのものの練習を始めた後も基礎練は平行して日々やり続けましょう。


● メトロノーム / クリックの使用

個人練習時

自分の場合は、生ドラムセット練習時でも 小型メトロノーム内蔵スピーカ直出し又は片耳イヤホン で行ったりします。単純にメトロノーム使用練習(ドラム音とクリック音しかない状態)ということなら、耳が慣れてくればごく小さいクリック音量でも十分聞こえるようになると思います。

同期演奏時のクリック

マイナスワン練習やさらに録音やステージ本番などでの同期演奏を要求される場合はヘッドホンが必要でしょう。私はクリック音量上げすぎによる難聴を防ぐため密閉型を使います。しかし密閉型だと生音の聴こえが犠牲になるので片耳をずらすなりしてモニターします。製品としては、耳周り可動部から雑音や軋み音が出ない、ケーブル片耳出し、3m程度の長尺シールドタイプケーブルのものがいいでしょう。よくあるSonyのヘッドホンは自分は好みではなく、Roland RH-300の旧モデル(おそらくAudio-Technica ATH-PRO5系のOEM)などを使っています。使い勝手が第一で音質は重視していません。

また手元に置く自分専用のヘッドホンアンプを兼ねた小型ミキサーがあると便利です。

● 耳コピー、コピー時の譜面の使用

耳を鍛えることは重要です。アンサンブル能力を高める点で耳コピーの作業はとても効果的だと思います。

残念なことにアマチュアレベルでは「コピーといえばまず市販の楽譜使用」的感覚が普通になっているようです。一見手軽なようでも実際は採譜が不完全なので最終的に2度手間にもなります。楽譜に頼り音を聴き込むことをしないと、演奏の本質に気付けないままになってしまう気がします。

自分の経験では耳の鍛錬が上達のためのほぼすべてといってよいぐらいで、物理的練習などは1割にも満たない感覚です。自分で進化させた耳に対し、その音を繰り出すための技術を追いつかせていくことの繰り返しです。


■ 機材購入について

所持しておくと便利なものの順でいえば、スティックケース、フットペダル、ペダルケース、フットペダル用練習パッド、ドラムスローン、スネアドラム、スネアケース、スネアスタンド、といったところです。値段的な部分でスネアは多少後回しになるとは思います。またドラム器材は完全プロ仕様などという概念がないので中級者以上向けの市販製品はある意味完全プロ仕様です。初心者向け製品はお薦めしません。品質十分な製品が高価すぎない値段であるのでそれを買っておけばいつまでも現役で活躍してくれます。ドラム製品の品質に関しては国内主要3メーカー(TAMA、Pearl、YAMAHA)ともに世界トップレベルです。

● 小物関連

スティックケースなど

スタジオ入りが頻繁になればスティックケースがあると重宝します。フロアタムに掛けられる金具が付いたタイプが便利です。練習台は上達してからでも最もシンプルなパッド1つのものがあれば必要十分でしょう。

● フットペダル関連

フットペダル、ペダルケース、ペダル用練習パッド、スローン

初心者の段階では早期に足慣れを促す意味で自由に弄れる自分のペダルがあれば多少有利だと思います。フットペダル本体はスタジオへの持ち込み使用が基本となりますが、加えてペダル用練習パッドがあると自宅練習に便利です。騒音振動はかなりなものですのでくれぐれもマナーは守りましょう。ペダル用練習パッドに合わせてスローン(椅子)が欲しいところです。ツインペダルはシングルに慣れた後に必要に応じて購入する方向で問題ないでしょう。

ペダルの仕様に関してですが、チェーン、ベルトの違いや下部プレートの有無などでの操作感の差異はそれほど大きくはないと思います。回転部機構はカムが真円タイプのものは反応が素直、オーバル型はやや癖があり、どちらかといえば真円タイプが標準的仕様とみなしていいでしょう。使っていくうちにスプリング調整とビーター長さ調節(最近のモデルならすべて可能)ぐらいが主たる調整項目になると思うのでごくシンプルな製品でも使い勝手は必要十分です。ペダル面角度調整が出来ればなお良いといったぐらいでしょうか。

私個人はYamaha820、dw5000CX、Tamaの旧Camco、Pearlの菱形旧モデルが好みです。Yamaha720は確かに簡単に素速く踏めてしまうものの個人的評価は低いです。もし自分が今買うとすればdw7000あたりが有力候補になります。

スローンに関しては高さ調節をスクリューで行うタイプが微調整を簡単迅速に行えて便利です。座部形状は私はやはり「まんまる」が好きです。

ペダル用練習パッド導入とともに敷物として専用のドラムマットが欲しくなると思います。結構高価ですからこれはDIYショップなどでゴム板を買ってくるほうが安上がりかもしれません。ペダルパッド前進対策に関しては私は「パッド基部とスローン脚を紐で繋ぐ」ということをやっていました。

● スネア関連

スネアドラム、スネアケース、スネアスタンド

スネアは、入門編としての1号機なら、標準的で時流に媚びないロングセラー的モデルを選んでおけば安心です。使い勝手がオールマイティーなので、後々まで重宝し買い損ということもないでしょう。標準とされるサイズは14x5.5です。

私ならばメイプル4〜10プライ、14x5.5を選びます。フープ(リム)はスチールのプレス、スナッピーは内面当たりスチールかステンレスのもの、レインフォースメント有無はあまり気にしません。ラグはハードチューニングに耐えられる上下貫通タイプ(上下一体型舟形、チューブラグもしくはフリーフローティング)が好きです。表面フィニッシュは私ならまずラッカー、次点ウレタン仕上げ、を選びますがこれは好みの範疇です。カバリングだと厚くなる分ほんの少しだけ音色のキャラクターに影響すると思います。

私が過去使い込んだうちで最もしっくりきたのは1994年頃のPearlクラシックメイプル(だったはず)シリーズSet付属のシンプルで何の変哲もない14x5.5スネアでした。使い勝手が良いと感じる楽器はパーツ類がゴテゴテしていないシンプルなモデルが多いです。Sonorは好きなほうですがしかしこれは入門向けとは言い難いほど異質です。私の知る旧シグネチャーとライトに限っていうと、厚胴でゴツく音量感がありすぎでセットすべてをSonorで揃えない限り浮いてしまうため、やはり万能用途なキャラクターではないと感じます(近年のデザイナーシリーズなどは触ったことがないので不明)。

スネアスタンドは上部からまあまあの重量が加わるため脚部がしっかりしていて全体重心が低いもののほうが安定します。角度調節が無段階かつ固定機構がよりシンプルなものがよいでしょう。Yamahaの巨大樹脂ボールクランプのものは私は嫌いです。またスネアは載せるだけできつくは締めないのが定石なのでぐらつくことさえなければバスケット部の機構はあまり重要ではないと思います。さらに深胴やピッコロなどを載せ換えて使ったりする場合に備えて、高さ調節の幅が広いものを選んでおくと有利です。

2台目以降のサブスネア

材質違いなどキャラクターの違う2台目、3台目のスネアを持っていると対応できる幅が広がります。Woodを所持しているなら次はスチール、アルミ、ブラスなどの金属製でしょうか。パワー感を求めて6.5"のモデルもいいかもしれません。Rock系向けにスチールは1台持っておきたいところです。スチール系金属銅は価格は安価ながら他にはない暖く太い音がします。ピッコロや深胴、小口径などイレギュラーサイズは3台目あたりの選択肢というところでしょうか。

ロングセラーではPearlのブラスピッコロ「Pearl FB1435/C 14"x3.5" フリーフローティング」などが有名です。

● シンバル関連

ライドシンバル

ジャズ系ではライドシンバルも初期に欲しいアイテムです。ドラム類に比べ、使用に耐えうる良質なシンバルを常設するリハスタは少ないので、レガートの腕を上げるためにそこそこの良品を早めに所持して慣れておくのが良いと思います。入門にはやはり20"ミディアムウエイトでノーマルフィニッシュな製品でしょうか。ハンドハンマーものならテクニックの粗が目立ちやすいのでシビアに腕を鍛えるのに有効だと思います。私はIstanbul、K-Zildjianが好みで、万能系のモデルとしてはIstanbul Traditionalシリーズが好きです。

シンバル各種、シンバルケース

その他のシンバル類一式はレコーディング、出張演奏などを意識した必要器材になってきます。8"or10"or12"スプラッシュ、17"or19"チャイナなどのエフェクト系、14"ハイハット、16"or17"or18"クラッシュ、とかの順でそろえていく感じでしょうか。ライド同様、溝ありノーマル仕上げの標準タイプから徐々に増やしていくようにすれば無難でしょう。が、私の場合、初期にチャイナスプラッシュ(ミニチャイナ)を導入して非常に重宝しましたのでまあこのへんは活動事情によりけりだと思います。

耐久性における注意点として、クラッシュ以上の厚さのキャストシンバル(インゴットから製造)をヒットで割ってしまうようなことはまずありえないのに対し、スプラッシュだけは気をつけて鳴らしていても中心部から割れてくるのを避けられないので極薄小径モデルは消耗品と考えておく必要があります。

Istanbul Hi-Hat Regular 14"は過去私が長期使用したハイハットのうちで最も良いと感じたモデルです。K-Zil、Paiste2002、Lineなどとの比較で、コントロール性が良い、減衰具合が自然、フット、ショットとも反応が素直という感じです。もっともIstanbulブランド分離前の90年代の製品なので現行品は製法や仕様が若干変わっている可能性はあります。

シンバルの場合運搬にはかなり気を遣うので、最低でもファイバーケースがあると安心です。資金に余裕があるならハードケース、フライトケースが良いでしょう (ただし相当重い)。メンテナンス用にシンバルポリッシュなどの研磨剤が売られていますが、溝が削れて音が変わってしまうため余程の汚れでない限り私は使いません。

● ハードウェア関連

シンバルスタンドなど

スタンドに関してはブームタイプのものがセッティングが楽です。Yamahaのスタンドはブームそのものを主支柱内に収納できるのでストレートとしても使えるうえ畳んだ時にかさばりません。可動部固定機構も各社様々ですが私はYamahaのものがトラブルが少なくて好みです。ハイハットスタンド仕様で各社大きく異なっているのがシャフト−ペダルプレート接合部の上下動伝達機構で、チェーンと滑車などを組み合わせた複雑なものは反応が鈍く自分は好みではありません。私は昔ながらのシンプルな機構を持つYamahaのHHスタンドが良いと思います。またシンバルやスタンド数が増えてくるとホルダーアーム分岐増設のアタッチメント (クランプと呼んだりする) などがあれば便利です。

● ドラムセット関連

ドラムセット

標準とされるサイズは22"BD、12"13"TT、16"FTです。大概は受注生産によるフルまたはセミオーダーでしょうから仕様も自分の思い通りになると思います。

メーカー特色としてSonorは超厚胴、Pearlは厚胴、Tamaは薄胴の伝統がありますが、最近はどこも厚薄両ラインナップを揃えてきているようです。厚ければ最大音量が増し、薄ければ最小音量が広がり音のコントロール性が増す、というトレードオフです。

ドラムは特にヴィンテージに拘る必要はないでしょう。Gretsch、Slingerland、Ludwigは80年代以前の昔のものはどれも名器といわれていて個人的にも興味がありますが、道具としての普段使い用途には耐久性が不安です。85年頃のウッドのLudwigとかは音も確かにカラっとした感じで良かった憶えがあるので完全に同じものが今あれば是非欲しいです。またすでに名器扱いのYamahaレコーディングカスタムも自分は好みです。がしかし、私はいつも現行モデル購入です。

初心者向け低価格セットについて

2003年頃、欧有名ブランドの低価格セットの新品を長時間プレイする機会がありその知名度から最初期待したのですが、総じてチューニングが満足に決まらない(シェル真円度が低い?)うえ、タムの1つにはラグ等の金属パーツビビリが発生していました。また90年頃のものだと思われる国内大手ブランド初心者向けモデルではエッジが切られてないタムに遭遇、鋸で切断したままヤスリがけ無し、プライ間から接着剤がはみ出てヘッドに固着した状態でした。

よく「入門セット一式」の表記でラインナップされる低価格製品は、なまじ売れてしまうので大手メーカーといえど各社退く訳にはいかない事情があるのでしょうが、いろいろと残念至極です。特に付属のシートシンバルなどはお世辞にも楽器といえないぐらいひどいものです。さらに堅実な製品にこだわり続けている優良メーカーがとばっちり淘汰の危機にさらされることも問題だと思います。

● エレドラ(電子ドラム)

近年多少安価になり普及をみせているエレドラですが、生ドラムの代替には成り得ないと思います。ダイナミクスの幅と分解能の癖が生とはまるで違います。生を想定した練習には役に立たないでしょう。

逆に生もエレドラも両方習熟すれば強力です。私もエレセット所持こそしていないもののエレドラ演奏は結構好きですし、過去単体パッドを組み込んだステージをしていたこともあり有益なアイテムであることには違いありません。近年のRoland V-Drum(TD-20K-S)の進化は驚くほどで、既にひとつの楽器として完成された感があります。たとえばPfとKeybの関係のように今後は「エレドラマー」としてのスキルも重要となるかもしれません。

● 店頭での試奏について

私は実はドラム購入時に試奏はほとんどしません。しても1発2発軽く鳴らす程度です。店頭や付属ルームでは、セットに組み込んでない、チューニングを追い込めない、など、たかだか数分程度試したところで判断不能という理由です。シェルが真円かどうかや工作精度なども店頭で細かくチェック出来るかというと難しい面があります。結局私の場合はメーカーと価格をみてあとは信用買いです(それで過去ハズレを引いたと感じたこともないです)。

当たりハズレが多いといわれるシンバルですが、購入後もし自分の求める音と違うと感じたら逆に使いこなす腕を磨くようにすれば良いと思います。経験では、過去不満を感じていたシンバルでも今になって鳴らしてみたら実は使いこなせる実力が無いだけだった、ということが多かったです。もちろん楽器自体はある程度信頼のおけるシリーズ(Istanbul,K-Zil,A-Zil,Paiste2002,Sabian-HH)においてです。

よく言われるように、自分が叩けばどれでも自分の音がします。出音の良し悪しは、ショットの技量、チューニング技術、ヘッド、スティックなどの影響のほうが大きいと思います。


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